私は博士課程修了時に野澤 謙助教授(元京都大学霊長類研究所長)の転出後の研究室の人事のごたごたに巻き込まれ、学外に去らなければなりませんでした。その時の被害者であり、Creeper遺伝子を長年系統維持されてきた藤尾芳久先生(東北大学農学部水産育種学名誉教授)に、来年5月の仙台での日本毒性学会に出席する折にお会いして、Creeper遺伝子の作用機序が完全に解明されたことを是非ご報告しなければならないと思います。私の旅は、これからも「環境エピゲノム」を目指して続いて行くことでしょう。50年にもわたる私の研究人生を振り返えると、さまざまな人との出会いによって励まされながらその方向が決められてきたように感じます。関係をいただいた多くの方々に深く御礼申し上げる所存です。わたしは、この旅を死ぬまで「生涯現役」で続けてゆきたいと思っています。今後ともよろしくご支援をお願いいたします。